サル痘発生の舞台裏をおみせしましょう   ジェームス・ログスキーによるレポート

下の2枚の写真を注意深く見比べてみましょう。左側は、2022年5月21日付『Daily News』の記事。ニューヨークでサル痘発生について写真付けで伝えています。右側は、2018年9月11日『The Sun』の記事です。イギリスでサル痘が発生したことを伝えています。左側は2022年5月の記事、右側は2018年9月11日の記事。しかし何故か二つの記事は、全く同じ患者の写真を使っているのです

左側は2022年5月の記事、右側は2018年9月11日の記事。
何故か二つの記事は、全く同じ写真を使っています

もう1つ写真をお見せしましょう。下の写真です。左側は、『The Healthsite.com』が約20年ぶりにアメリカで発生したサル痘について伝えています。一方右側は、『Queensland Health』が帯状疱疹について説明している記事です。ここでも何故か全く同じ写真が使われています。

 

左側はサル痘、右側は帯状疱疹。しかし何故か全く同じ写真が使われています。

 

2021年3月、NTI(核脅威イニシアチブ)は、ミュンヘン安全保障会議と提携し、サル痘の発生が2022年5月15日に始まるという仮定のもと、机上演習を実施していたのです。彼等の机上演習のシナリオによれば、最初の発生から1年で、世界では4億8000万人以上の症例が発生、2700万人死亡。この段階で、パンデミックは実はバイオテロ攻撃によって引き起こされた、ということが判明することになっています。さらに、この演習の最終段階では、世界中の公衆衛生対策の格差を踏まえ、パンデミック対策の能力開発を加速するための、より効果的な資金調達メカニズムの必要性について議論する円卓会議がもたれ、低所得国のために投資を促進する戦略について話し合うよう求められた、と結ばれているのです。

 

2021年3月にNTIが作成していたサル痘予定表

 

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