グレート・ピラミッド解読  デイヴィッド・ウィルコック アセンション・ミステリースクールより  ③

 

デイヴィッド・ウィルコック

さらにおもしろいことを話したいと思います。海抜の平均的な陸地の高さを計算します。この計算方法ですが、これについて、先ほど見せたピーター・レムズリエール氏の本の中に書かれています。フロリダ州マイアミを最も低い海抜として、そして最も高い標高のエヴェレストやK2のあるヒマラヤ山脈を使って計算したのです。この地表の高低の平均距離を計算すると5,449インチという数字が得られるのです。つまりこれは、地球上のすべての陸地の平均的な高さです。そして何とこれは、グレート・ピラミッドの高さと同じなのです。信じられるでしょうか?さて、私は先ほど、このグレート・ピラミッドが鏡面研磨された白い石灰岩のブロックで覆われていた、と話しました。要するにこれは、以前グレート・ピラミッドは、完璧な大理石の彫刻のように見えていた、と言っているのです。これをもう少し掘り下げると、この鏡面研磨されたブロックの数は約 115,000個 であったと推定されています。これは石灰岩のことです。現在見えているブロックのことではなく。今までにあなたは、洞窟を見に行ったことがあるでしょうか?私はニューヨークのアップステートにある『Howe Cavern』という洞窟に何回か行ったことがあります。洞窟に入って行くと、天井には鍾乳洞、そして下は石筍があるのですが、それらは非常にすべすべしているのです。石灰石は、洞窟の鍾乳洞や石筍のように、水によって浸食を受けるたびに輝きを増し、明るく艶やかになるのです。グレート・ピラミッドのケーシングストーンが破壊されていなければ、グレート・ピラミッドは時の経過とともにさらに輝きを増して完璧なる姿を見せていたはずなのです。ちょっと想像して欲しいのです。厚さが平均8.3フィート(約253cm)もある、鏡のように完璧にピカピカに磨きあがられた115,000個の石灰岩のブロックがピラミッドの外壁にピタリと正確に張り巡らされていたのです。しかも、外壁のブロックの高さは一定ではありません。下から上に上がっていくにつれ、その一段一段の高さは違ってくるのです。今の姿でも充分にすごい景観ですが、元々の姿というのはそれこそ信じられないほどの眺めであったと思います。何故ならそれは鋭い角度をもった白く輝く石のブロックで出来ており、真っ白に光り輝く大理石の景観、8.3フィートの厚みのあるブロックで覆われていたのです。そして、その石のいくつかは、その白い石だけで16トンもの重さがあったのです。ですから、日中、陽の光が当たるとそれがピラミッドに反射されて人々は盲目になるほどだった、というのです。ですから、エジプト人はグレート・ピラミッドのことを『Ta Khut タ・クート』つまりエジプト語でライトという意味なのですが、そう呼んだのです。ですから、日中はピラミッドの姿を拝むことは出来なかったのです。あまりにも眩しくて、その眩しさを避けるためには夕日が沈むのを待たなければならなかったわけです。繰り返しますが、115,000個ものブロック、そして平均の厚みが253cmでしたよね。しかし、ここからがもっと驚くべきところなのです。これらの石灰石のブロックは互いに完璧なまでに接合されており、その継ぎ目に指の爪さえも入らないほどだったのです。つまり1/50インチ(0.5ミリ)だったわけですが、これがどれほど重要な点であるかということを説明しましょう。この1/50インチという隙間は今日のスペースシャトルのタイルの継ぎ目よりも細いのです。それほどぎっちりとタイル同士がお互いに組まれているのです。スペースシャトルのタイルは非常に重要な役目を担っています。耐熱性があり、熱から守るためだからです。最高の最新テクノロジースペースシャトルに使われているはずなのです。大気圏に戻ってきた時に焼けてしまわないようにです。スペースシャトルの外側に貼られているタイルは、出来る限り継ぎ目がない方が良いのです。ですから出来る限り継ぎ目が細くなるように設計されているのですが、それでもグレート・ピラミッドの技術には遠く及ばないわけです。これらのブロックを1/50インチの間隔で張ることを試みる時、唯一考えられる方法は、それらの間にレーザー制御切断を使用することです。レーザー技術を使うことが唯一の選択技なのです。想像してみて欲しいのです。253㎝の厚みのある石のブロックを0.5ミリの間隔で正確に外壁を貼っていくのです。で、実は話しはそこで終わらないのです。その隙間を埋めているモルタルは石本体よりも強度が高いのです。1835年、ハワード・ヴァイス大佐が初めてグレート・ピラミッドの調査を始めるまでは、人々はグレート・ピラミッドの外壁にこの石灰岩が張りめぐらされていた事すら知りませんでした。ハワード・ヴァイス大佐が初めて調査を開始し、ピラミッドの基部の周りの砂を掘削していて、元のケーシングストーンがいくらかまだそこに残っているのを発見したのです。それらケーシングストーンはまだ白く、1/50インチの目地できっちりとくっついたままの姿を保っていたのです。二つのブロックのつなぎ目をハンマーで打ち砕き、それによって発見できたことは驚くべきことでした。石の部分は砕かれても、目地の部分はそのまま縦長のままで砕かれなかったのです。これは、石と石が摂氏1,000度は優に超える熱さで融合された、ということを示すものなのです。石を溶かして接着させるのに十分な温度、という意味です。ケーシングストーンは正確にカットされ、それが1/50インチの間隔で融合接着されており、その間にあるものは通常モルタルと呼ばれるのですが、これはモルタルなどではありません。セメントなどではないのです。モルタルではなく溶接です。いくつかのモルタル領域は、垂直方向に5フィートx7フィート幅にも及ぶのです。しかしそれがピタリと溶接されているのです。115,000個のタイルがこのようにして張り巡らされているのです。このようなことが果たして、原始的な生活をしていた人たちが丸太を使って建設することなどによって出来たのでしょうか?この化粧板のことをどうのこうの話す以前に、その化粧板の無いピラミッドさえ建設することすら到底不可能です。これを可能にさせる方法はたった一つです。超高度なテクノロジーによってのみです。

 

ハワード・ヴァイス大佐

(4へ続く)

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