オスカー授賞式?         ミッキー・ウィリス

 

米映画監督 ミッキー・ウィリス氏


オスカー授賞式は、本当に先週末行われたのだろうか?私は、そのイベントについて全く無頓着になっている。 かつての私は、『アカデミー賞』と呼ばれる毎年恒例のこのイベントまでの日数を指折り数えて心待ちにしていたものだ。映画監督にとってオスカーを獲得することは、いわば『聖杯の目標』とでも言うべきものだったのだ。 しかし今日、それはどうでもよいことになってしまった。

アカデミー賞を管理する委員会は、米国政府と同じくらいに腐敗しており、米国の大学と同じくらいに劣化している。きらびやかで魅惑的なレッドカーペットのパレードから不快なスピーチに至るまで、いまやオスカーはハリウッドのあらゆる問題の象徴となってしまっている。

それは、『カルト』そのものなのだ。私は、20年以上前にこのカルト集団と決別した。それ以来、私の人生と仕事は、言葉で言い尽くせないほどに活況を呈していった。表現の自由ほど、自由な自由はないのだ。 コンセンサスは、創造性を抹殺してしまう。 真の芸術は、大衆から独立して考える無制限の権利から生まれるのだから。今のハリウッドは、もはや従順なインフルエンサーを量産する工場と化している。 それは、芸術の墓場なのだ。

新進気鋭のアーティストの諸君、あなた方は見掛け倒しの街にはもったいない存在なのだ。 もっと上を目指そうではないか。何より自身に素直であれ。 決して自分を切り売りなどしてはいけない。 そして、自分のアートの、最も深い目的を決して忘れないでほしい。

 

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