元祖デイープステート告発者、ウィリアム・クーパー氏 2-2

 

ウィリアム・クーパー氏 著 Behold a pale horse 1991年出版

テンプル騎士団

テンプル騎士団がイルミナテイであることを、私たちは知っている。何故ならフリーメイソンは、教会やフランスの迫害から逃れた人々を吸収し保護したからである。 これはフリーメイソンが何世紀後にもアダム・ヴァイスハウプトのイルミナテイを吸収し保護したのと同じことなのだ。今日、テンプル騎士団は『テンプラー・オーダー』内の、高位のフリーメイソンとして存在している。実際、テンプル騎士団は、『オーダー オブ ザ クエスト』の支部である。『ド・モレ― ソサエティ』は、テンプル騎士団、特にリーダーのジャック・ド・モレーの迫害の記憶を奉献するフリーメイソン支部である。私自身が少年のころ、『ド・モレ― ソサエティ』のメンバーだったのでそのことを知っているのだ。私は、ミステリーと儀式が大好きであった。しかし家族がソサエティがロッジを持たない場所に引っ越したため、私はソサエティから離れたのだった。私は今日まで、この私自身の『ド・モレ― ソサエティ』との関係が、海軍諜報機関が私を選んだ理由であったと信じている。諜報機関のメンバーによれば、ニューワールドオーダー(新世界秩序)が強固となると、歴史的遺物が取り出されそれは※『聖槍』(運命の槍)と統合され、伝説によれば、それが世界の支配者に絶対的な力を与えるであろう、ということなのだ。これは、一人の男の手にこれら遺物が統合されたとき、時代を通して受け継がれてきたその重要性を説く信仰を確認するというわけである。これは、第二次世界大戦の最中、ヒトラーがそれらの隠れ場所を必死になって探していた理由を説明するものだ。繰り返すが、あなたが何を信じようが関係ないのである。彼らがそれらを信じるなら、あなたはその影響を受けてしまう、ということなのである。

テンプル騎士団は、シオン修道会によって11世紀のとある時期にエルサレムで、ジーザスの残された遺物を護るため、そして聖都へ巡礼中の宗教的な旅行者に軍事的保護を提供するため、という明確な目的をもって設立された。

シオン修道会は、エルサレムのシオン山に設立された宗教的な『オーダー』であった。『オーダー』は、ジーザスとダビデ家の血統を保存し記録するという目標を設定していた。シオン修道会は、ありとあらゆる手段を使って、残っていた遺物を見つけては回収していった。テンプル騎士団は、これらの遺物の保管を委託されたのである。

フリーメイソンとイルミナテイ

ドイツのインゴルシュタット大学のカノン法の若い教授であったアダム・ヴァイスハウプトは、イエズス会の司祭でありイルミナティ創始者である。彼が1776年にドイツで設立したこの『オーダー』の支部は、ここでずっと論じてきたイルミナテイと同じである。後半で説明するが、イエズス会とのつながりは重要である。研究者たちは、彼がロスチャイルド・ファミリーによって資金提供されたことを認めている。アダム・ヴァイスハウプトは、『すべての秩序ある国の政府の廃止、相続の廃止、私有財産の廃止、愛国心の廃止、すべての文明が根付いた細胞である家庭生活の廃止、そして存在する全ての宗教の廃止、 そしてそれによってルシファー信仰の総体主義のイデオロギーが人類に強いられることになる』と提唱した。イルミナティを設立したのと同じ年、彼は『ウェルス・オブ・ネイションズ』を出版する。これは、資本主義と産業革命イデオロギー的基盤を提示した本である。同じ年に、アメリカの『独立宣言』があったのは偶然ではない。アメリカ合衆国の国章に、『the Brotherhood of the Snake』のサインである『すべてを見通す目』や他のサインを認めることができる。

すべての教義は同じである。アダム・ヴァイスハウプト のイルミナティは、『アフガニスタンのイルミネートされた者たち』や、自分たちを『イルミネートされた』と呼んでいた他のカルトと同じである。スペインの『アルンブラドス』は、フランスの(イルミネートされた)『ゲリネット』と同じである。米国では、『ジャコバン・クラブ』として知られていた。秘密の中の秘密の中の秘密。しかし常に中心にあるのはブラザーフッドである。アダム・ヴァイスハウプトは、『イルミナティ』という言葉やブラザーフッドの存在を公に晒してはならないという規則を無視したために、裏切られ迫害されたのだと私は考えている。ヴァイスハウプトによる曝露と非合法化は、それでもなおまだ隠されていてなお非常に強力なブラザーフッドたちの、いくつかの目標を果たしたことになるのだ。それによってメンバーたちは、彼等が存在しているという主張を退けることができるようになったからである。イルミナティは暴露され非合法化されたためもはや現実には存在しない、ということになったのだから。これにより、メンバーはあらゆる種類の陰謀の申し立てを拒否することができるようになったというわけなのだ。『The Brotherhood of the Snake』は、犬を寄せ付けないためにおとりを捨てる、というやり方に長けているのである。ヴァイスハウプトは言われたことを正確にやっていた、ということかもしれない。ヴァイスハウプトは、『我々オーダーの大きな強みは、その隠蔽にある。それが本当の名前で現れることは決してない。それは常に別の名前と別の職業で覆われているのだ。

アダム・ヴァイスハウプトの治世中にフリーメイソンの組織がイルミナティによって潜入されたという主張は、ナンセンスである。フリーメイソンは、常にイルミナティの核心部分を彼らの階級の中に含んでいた。だからこそ、彼らはヴァイスハウストのメンバーたちを自由にそして喜んで受け入れて匿ったのだ。ヨーロッパの君主らによって非難されていた無法者たちを受け入れて匿うといった、彼らの命すらリスクに晒すことになるような危険までおかして。『アダム・ ヴァイスハウプトがイルミナテイの創設者でありイルミナテイは破壊され二度と浮上しない』等という神話を永続させてきたのは、主にフリーメイソンの著者たちである。

※聖槍とは磔刑に処せられた十字架上のイエス・キリストを確認するため、わき腹を刺したとされる槍のこと

(2-3へ続く)

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