フラット・アーサー、あなた大丈夫ですか? ①  デイヴ教授

--------地球平面説に対し、簡潔に、しかし超真面目に物申しておきましょう------

 

地球は平ら?それとも丸い?

では手始めに、月を観察することから始めてみましょう

この世に存在している月の写真を、全て見比べてみましょう。それらに共通していることは何でしょうか?それは、『全て同じ姿を正確に映し出している』、という事実です。つまり私たちは、地球のどの場所にいても、皆、同じ姿の月を観察しているのです。月の形は夜毎に変化したりしませんし、その姿は一晩中変わりません。では、もし地球が平らであったならどうでしょうか?それでも私たちは、地球のどの場所にいても同じ姿をした月を観察することが出来るでしょうか?答えはノーです。残念ながら、そうはなりません。それは例えば、物体の反対側にいる者同士は、物体の同じ面を見ることができない、といった実に単純な理由からも簡単に説明することができます。では月は、表も裏も両面同じ姿をした平べったい物体なのでしょうか?いいえ、これも全く違います。もし月が平べったい物体であるとするなら、月を観察する場所によって月は丸く見えたり平たく見えたりするはずです。しかし、月の形は変化することがないのです。では月は、スポットライトのように下を向いているのでしょうか?もしそうであるのなら、月が上空を通り過ぎる過程でその形は変化し、月が真上の位置にきたときだけ円形に見えるとういことが起きるはずです。ですからこれも答えはノーなのです。もし地球が平らであるというのなら、その平面のどこにいても同じ姿の月を観察できる方法など存在しないのです。では、『地球上の全ての人間が同じ月の姿を観察できている』という事実を、一体どう説明することが出来るでしょうか?答えは、地球が球体であり、月が地球の周りを回っているからにほかならないのです。そして月は、地球と潮汐ロックで固定されているので、月の一方の面が常に地球の方を向いているのです。それが、誰もがいつでもどこでも同じ姿をした月を観察出来ている理由であり、それを可能にさせている唯一の方法なのです。

 

月は、いつどこから観察しても、常に同じ姿をみせてくれています

(2へ続く)

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