フラット・アーサー、あなた大丈夫ですか? ④ デイヴ教授

 

画像1 フラット・アーサーたちは、この図を使って季節の移り変わりを説明しようとするのですが。。。

次に、小学生の時に学習した季節の観点から説明してみることにしましょう

次に、季節を説明することによって地球は平らではなく球体である、という事実を明らかにしてみたいと思います。フラット・アーサーたちは、一年を通して地球に生じる温度差、つまり『季節の移り変わり』を上図(画像1)を使って説明しようとします。図に描かれている黄色の球は、太陽を現しています。その太陽の軌道が、オレンジの輪からだんだん外側の赤い輪、そして外側の黄色い輪へとずれていく、というのです。それによって温度が変っていくのだ、と説明するのです。が、これにははっきり言って決定的な無理が生じてしまうのです。まず、内側のオレンジの輪は、外側の黄色い輪よりも小さい円ですよね。ということは必然的に次の二つのいずれかのことが起こっている、と説明しなくてはならなくなってしまうのです。

1.太陽は、外側の黄色の円を移動するよりも短い時間で内側の円を移動している。つまり、一日の長さが冬よりも夏のほうが短くなる?

2.外側の黄色の輪と内側のオレンジの輪の両方を同じ時間をかけて移動するには、黄色の輪はより遅くオレンジの輪はより速く移動しなければならないことになってしまうので、太陽は 1 年を通して速度をさまざまに変化させながら空を移動している?

しかしそのような事実はありません。どちらも当てはまりません。ですから、フラット・アーサーたちが用いるこの方法では、季節の移り変わりについて説明することは無理なのです。そうではなく、地球は一年をかけて太陽の周りを回っているのであり、より直射日光の当たる半球が夏を経験するのであり、そうでない半球が冬を経験する、ということなのです。1年を通して温度が変化していくのは、太陽との距離に関係があるのではなく、角度が関係している、ということなのです。地面を直接照らす太陽光の1 平方マイルあたりのエネルギーが増加すればより高温となり、地面に対してある角度からの太陽光は同じ量のエネルギーがより広い範囲に分散し、そのためより低温になるのです。そもそも地球は少し傾いた姿勢(しせい)で太陽のまわりを公転しているため、場所によって太陽から受ける熱に違いが生じるのです。そのため、私たちは季節の変化を感じるのです。(続く)

 

地球は太陽の周りを公転しているので季節が巡るのです

 

(5へ続く)

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