フラット・アーサー、あなた大丈夫ですか? ② デイヴ教授

 

フラット・アースは、ゼロサイエンス、科学的に説明できないのです

では次に、夜空の星を観察してみることにしましょう

フラット・アーサーたちは、地球の形を判断するために空を見上げることなど馬鹿げている、と盛んに不平を言うのですが、それこそが地球が球体であることを証明する方法の1つなのです。そしてその方法によって人々は、数千年も前に地球が球体であることを突き止めたのです。例えば、今、あなたが地球の北緯にいて北側を向いているとします。そして夜空の星をしばらく観察していると、星々が空のある一点を中心にして反時計回りに回転しているように見えることに気付くはずです。この中心となる点は、北極星と呼ばれる恒星ポラリスの位置とほぼ一致しています。そして、あなたがそこから南の方角へ移動していくとします。すると特定の星々が見えなくなり、赤道上へ到達すると今度はすべての星々が東から西へと空を移動しているのが観察できるはずです。次に、あなたが地球の南緯にいて南を向いているとします。すると今度は北では見えなかったまったく新しい星々の群が見えてきます。そしてこちらも空のある一点を中心に、今度は時計回りに回転していることに気づくはずです。では、これらの観察結果をどのように説明すれば理解することができるでしょうか。もし地球が平らであるとするなら、これらについて説明がつくでしょうか。答えはノーです。人が円盤(フラット・アース)の中心に近づいたり遠ざかったりするだけで、空がこのように違って見える等と説明することは不可能です。フラット・アーサーたちが一様に、この議題について話しをするのを避ける理由はそのためなのです。彼等は、円盤(フラット・アース)の外縁にいる人が中心にいる人と同じ星を見ることができないのは何故なのか、説明することができないのです。では、地球が回転していて球体である、という場合はどうなるでしょうか?その場合は、北に立つと回転軸に一致している点は動かないように見え、他の周りのすべての点はその周りを回転しているように見えるはずです。南に立っても,それとは反対方向ですが全く同じことが当てはまります。また当然のことながら、地球によって視線を遮られる星は見ることができません。つまり、南方にいる人たちは北極星を見ることができませんし、北方にいる人たちは南十字星を見ることができません。それだけではありません。南半球から空を観測すると、地球が平らであるとするならまったく説明がつかないことばかりなのです。例えば人々が、南アメリカ、アフリカ、オーストラリアの南端に立っている、と考えてみましょう。すると彼等全員が、南を向くと南十字星を観察することができるのです。フラット・アースの地図によれば、南アメリカやアフリカ、そしてオーストラリアの南端はそれぞれ違う方向を向いていることになるので、これについて全く説明することが出来なくなるのです。そもそもフラット・アーサーたちにとって、『南』とは一体何を意味しているのかほとほと理解に苦しむところです。しかし、地球が球体であるとしたらどうでしょう。これらの人々はすべて同じ方向、つまり天の南極を向いている、ということになり、全員が同じ空を観察することが出来る、という現象に関して初めて説明がつくのです。

(3へ続く)

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