プーチン大統領 インタヴュー ハイライト『脱ナチス化』について ②

 

2月6日に行われたタッカーソンによるインタヴュー


この戦争が終結されるための条件の1つに『脱ナチス化』を挙げておきたいと思います。これは、あらゆるネオナチ運動全ての禁止を意味します。これは、今年イスタンブールで行われた交渉の過程において我々が議論した問題の1つです。イスタンブールでの交渉は私たち主導で行われた交渉ではありませんでした。西側から、最終的な署名文書の条件を整えるために必要だと言われて行ったのです。その時、フランスとドイツの首脳から、頭に銃を突きつけられたまま条約に署名するなんて想像できるでしょうか、と言われたのです。キーウから軍隊を撤退すべきである、と。私は、わかりました、キーウから軍隊を撤退させましょう、と答えました。しかし私たちがキーウから軍隊を撤退させるやいなや、ウクライナの交渉担当者はイスタンブールで話し合った合意をすべて白紙にしてしまったのです。そしてヨーロッパに拠点を置く米国の援助を得て、長期にわたる武力衝突に備えたわけです。それが事の顛末であり現在の状況なのです。ここで、脱ナチ化について話しておきたいと思います。これは非常に重要な問題です。西側で良く言われることですが、ウクライナは独立を獲得した後、自らのアイデンティティの探求を始めたのです。そして、この アイデンティティヒトラーに協力した偽の英雄たちに基づいて構築したのです。19世紀初頭、ウクライナの独立主権論者たちが登場してきたのですが、彼らはウクライナは独立後もロシアと良好な関係を築くべきだと考えていました。しかし、歴史的経緯によって領土はポーランドウクライナ連邦の一部となり、ウクライナ人は迫害され非常に残忍な扱いを受けたのです。これらすべては、今もなお人々の記憶に残っています。第二次世界大戦が勃発すると、極めて国家主義的なエリート層の一部は、ヒトラーが自由をもたらしてくれると信じヒトラーに協力しました。ドイツ軍は、ポーランド人やユダヤ人を絶滅させるべく最も汚い仕事をしたのです。ポーランド人やユダヤ人だけではありません。ロシア人に対してもこの残忍な虐殺は行われたのです。これは、バンデーラなどによって率いられました。 ウクライナで国民的英雄となったのは、そうした人々だったのです。これは問題です。私たちは常に、ナショナリズムやネオナチが他の国にも存在すると言われています。 そして彼らと戦っている国々が存在します。しかしウクライナの場合はそうではありません。ウクライナでは国民的英雄扱いなのです。これらの人々の記念碑が建てられています。群衆は、彼らの名前を叫び、ナチス・ドイツのようにたいまつを持ってねり歩くのです。彼らは、ポーランド人やユダヤ人、そしてロシア人を虐殺した人々です。この慣行を止め、この概念の差別を防ぐことが必要です。私は、ウクライナはロシアの一部であると言いました。 それに対し彼らは『ノー』と言います、私たちは別の人間である、と。 いいですよ、彼らが自分たちを別々の人間であると考えるのならそれで問題はありません。彼らにはそうする権利がありますから。しかしナチズム、ナチスイデオロギーの基盤においてはそれはあり得ないことなのです。去年9月にウクライナの大統領がカナダを訪問したことはよく知られている事実ですが、西側諸国では誰も知らないようです。その時カナダ議会は、第二次世界大戦においてロシアと戦ったある人物を紹介しました。では、第二次世界大戦中にロシアと戦った相手は一体誰でしょうか? ヒトラーとその共犯者らですよね。つまりこの男は、ナチス親衛隊に所属していたのです。ロシア人やポーランド人、そしてユダヤ人を殺害した人間です。ウクライナの大統領がカナダ議会に招かれ、彼等と共に立ち上がってこの人物に拍手を送ったのです。そんなことを想像することができるでしょうか。

 

ウクライナで英雄扱いされているステパーン・バンデーラ

 

2023年9月22日カナダ議会においてに元ナチス親衛隊に拍手するゼレンスキー

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