今月24日、ウィスコンシン州ミルウォーキー市において、2024年大統領選挙に向けた、最初の共和党候補者らによる討論会が行われた。討論会は、フォックス・テレビによって生中継されたのだが、最有力候補者である肝心のトランプ氏の姿はそこにはなかった。なんと彼は、このビッグイベントである恒例討論会を欠席し、タッカー・カールソン氏の単独インタヴューを受けていたのだ。この前代未聞の、討論会のタイミングにピタリと併せて行われたインタヴューは、タッカー・カールソン氏のツイッター(現Xエックス)アカウント上で配信され、2億人近い人々がこれを見守った。
Divine Light
以下インタヴューより抜粋
カールソン:今夜、ミルウォーキー市で行われた討論会を何故欠席したのですか?
トランプ:たくさんの人に、出席しなければ駄目だ、と言われました。しかし私は50、60ポイントも支持率をリードしています。候補者の中には、支持率ゼロや1%などという人がいます。今更、1時間も2時間もそこに座って、大統領に立候補する資格もない人たちから嫌がらせを受ける必要があるのか?と考えたのです。フォックス・チャンネルと言えば、私に好意的、というわけでもありませんし。とにかく世論調査によれば、70ポイントもリードしている、という結果もあります。他の候補者より70ポイントもリードしているのに討論会に出席することに意味があるでしょうか?出席すべきではない、と判断したのです。
カールソン:非常に興味深いことですが、これまであなたはキャリアの多くをテレビに費やしてきましたよね。しかし今では、大統領選を戦うのにテレビの必要性を感じていない、というわけですね。テレビは、衰退していっているのでしょうか?
トランプ:彼らが書いていること、言っている事は間違っています。 フェイク・ニュースです。腐敗したニュースです。信頼性に欠けているのです。あなたは、そのことを誰よりもよく知っていると思います。フォックス・テレビがあなたを追い出したことは、ひどい行為だったと思います。最高の人気を誇ったあなたを、局から追い出したのですから。
カールソン:候補者になるべきでない人がいる、とのことですが、具体的に誰の事を指しているのですか?
トランプ:例えば、ハッチンソン氏ですね。アーカンソー知事を務めたこともある人間ですが、そもそも人気も無かったのに何故彼はアーカンソー知事に選ばれたのでしょうか?彼は、常に非常に不快な人間です。クリス・クリステイ氏も、ニュージャージー州知事を務めた人間ですが、そのニュージャージー州における支持率はたったの8%です。地元でたった8%の支持率しかない人間が、どうやって大統領の候補になろうとするのでしょうか?私はこれまで、優れた人材に恵まれてきましたが、今は更に恵まれています。以前は、ワシントンについてあまり知識がありませんでしたから。中でもビル・バー氏はひどかったです。彼は、ブッシュ派ですね。我々とは違うのです。
カールソン:ビル・バー氏は最近自伝を出版しましたが、その中でジェフリー・エプステインについて明らかに嘘を書きました。彼の死について明らかなる嘘の記述をしたのです。エプステインの死亡について、何の調査も行われなかったのにも関わらず、そして何かを知っていたはずなのに、バー氏は全てを隠蔽したのです。あなたはエプステインが自殺をした、と本当に信じますか?
トランプ:わかりません。しかしバー氏は、不正選挙についても調査をしませんでした。調査をした‘ふり‘はしましたが、実際調査をしていませんでした。あなたも含め、たくさんの人たちがエプステインは自殺ではなく他殺だったと信じているわけですね。
カールソン:何故この話しを持ち出したのかと言えば、あなたが2015年に政界に進出して以来、左翼による大規模で組織的な抗議活動が繰り広げられましたね。そして、『抗議活動』は『弾劾』へと変化していきました。そして今、『起訴』へと変化しています。あなたを牢屋に閉じ込めたい、というわけです。それがなかなかうまくいきません。このまま進めば次のステージは『暴力』ではないですか?『自分は暗殺されるのではないか?』と心配になることはないのですか?正直な話し、(彼等が)そうしようとしないわけがないですよね?
トランプ:彼等は、野蛮なけだものたちです。彼らは、病んでいる人たちです。本当に病んでいます。民主党にも、素晴らしい人たちはもちろんいます。民主党支持者の人々にも素晴らしい人たちがたくさんいます。 我が国のほとんどの人々は素晴らしい人々です。私は、みんなの代表なのです。 単なる共和党の代表なのではなく、みんなの代表なのです。 みんなの大統領なのです。しかし私は、彼ら(野蛮なけだものたち)が実際何をするのか、どれだけのことをするのかを見てきました。本当に病んだ人々なのです。彼等は国を憎んでいる、としか思えません。
カールソン:もし次の大統領選に再選されたら、最優先事項は何でしょうか?
トランプ:もちろんたくさんのことを同時に行わなければなりませんが、その中でも最優先事項を挙げるとするなら、それは国境問題です。我が国への入国を許可された何十万人もの外国犯罪者たちを彼らの元々の国、グアテマラなどに帰さなければなりません。彼らは、精神病院や刑務所からやって来ています。 南アメリカ中の刑務所を空にしているのです。精神病患者や テロリストたちが、我が国に押し寄せているのです。その実態を想像することすらできません。私の政権下では、最強の国境を築いたのです。国境の壁は、500マイルにも及びました。そしてさらに200マイルの建設を予定していました。国境は封鎖されなければなりません。もちろん合法的な入国は問題ありません。
カールソン:今、アメリカは内戦に向かっている、と感じますか?
トランプ:今年の1月6日は、とても興味深い日となりました。それについて全く報道されませんでしたが。そこには、私がこれまで演説してきた中で、最も大くの聴衆が集まっていたと思います。そして、その群衆の中にいた人々には、これまでに経験したことのない愛と団結がありました。それを皆が経験したのです。こんなスピリット、情熱そして愛をみたことは未だかつてありませんでした。と同時に、その同じ人々が、私たちの国をここまで貶めた人たちに対し、これほどまでの憎悪を抱くのを見たことがありませんでした。今まで見たことのないレベルの情熱、そして 憎しみ。それは決して良い組み合わせとは言えないでしょう。
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