エルサルバドル大統領、ナジブ・ブケレによる自国の大掃除

 

支持率8割超えのエルサルバドルの大統領、ナジブ・ブケレ

少し前になりますが、我が国の刑務所部門は、受刑者たちを墓地に連れて行き、彼等にギャングメンバー等の墓石を破壊するのを手伝わせました。この行動は、国内外で広く称賛されました。しかし、いくつかの国際人権団体は、埋葬されたギャングメンバーに敬意を表し花を捧げるために訪れる家族たちの権利を、何故私たちが侵害するのか?などと質問してきたのです。断っておきますが、我々は決してギャングメンバーたちが墓を持つことを禁止しているわけではありません。我々が禁止しているのは、墓石に※『 MS 13』 であるとか『 18 番街のギャング』などと彫らせることです。そのことを、禁止しているのです。理由は単純です。何故なら、エルサルバドルでは、ギャング禁止法が可決されており、それらのシンボルを使用することがそれ以来禁止されているからです。ギャングのシンボルは、それが落書きであろうが家の中であろうがそれを書くことは許可されていません。身体に彫ることも墓石に掘ることも許可されていないのです。ドイツが良い例であると思います。彼らがしたことは、素晴らしいことだと思います。私が以前にも言ったように、我々が先進国のようになりたいのなら、そしてそれには多くの時間がかかるでしょうが、我々は彼らがしてきたこと、そして彼らが現在していることをしなければならない、ということです。彼らが私たちにああしろこうしろ、と指示してくることに従うのではなく。連合軍がドイツのナチスを打ち負かしたとき、当然多くのドイツ人はまだナチスのままでした。ドイツを非ナチ化するために、彼らはいくつかの積極的な措置を講じたのです。それらは今日でも実施されています。そのような措置の 1 つとして、『ナチスの紋章の禁止』があるのです。ーーナジブ・ブケレ

 

MS13の墓石を取り壊すエルサルバドルの受刑者たち

※MS13とは、マラ・サルバトルチャ (Mara Salvatrucha) のことで、中央アメリカおよびアメリカ合衆国に存在する大規模なギャングのこと。トランプ大統領も取り締まりに力を入れていた。

 

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