MKウルトラ・マインド・コントロール バーブラ・ストライザンドの場合 ②       ブライス・テイラー

 

ブライス・テイラー

夫は、頻繁に私をマリブへと夕食に連れて行った。もちろん夕食とは別の用事があったからである。ある夜、そんな夕食の後、夫は私をダットサン 280 Z に乗せ、渓谷の道へと運転していった。道沿いに車を停め、黒いセダンが隣に停まるまで、私たちは何も言わず暗闇の中でただ座って黒いセダンがやってくるのを待った。車が隣に停まると、私は自分の車から降りてセダンの後部座席に乗り込んだ。前の座席に座っていた男2人は、黒っぽい高価なスーツを着ており、助手席側の男はゴールドのピンキーリングをしていた。彼らは曲がりくねった道を峡谷の家まで登り、目的の家に到着すると、その家に鍵を使ってドアを開け中に入って行った。バーブラは、ロボットのようにソファに座っていた。私は、『彼女の隣に座り、手を繋いでつながるように』、と言われた。それで私は彼女の手を取ると、男は『伝言を届けろ』と言ったので、そうした。私がメッセージを伝え終わると、男たちは私たち両方にスタンガンを使用した。バーブラは、ソファにうつ伏せになり、うつろな状態で手をソファの横に垂らしていた。彼女の顔はとても青白く、眠っているように見えた。男は、私の腕を掴み、ドアに向かって押していき、私たちはその場を去った。ダットサンでまだ待っていた夫のクレイグがヘッドライトを点滅させたので、彼らはセダンを停め、私を夫の元に送り返し、夫と私は家へと帰って行った。

1986年9月、バーブラは、マリブの自宅『星空の下』で開催される特別募金コンサートへの招待状を発送した。夫は、自分の経営する歯科医院でその招待状を受け取り、一緒に行こうと言った。私はその時彼にこう言ったのを覚えている。『チケットは、1枚5,000ドルもするのよ。何を考えているの?』と。私はその頃、学校にも通っていたので、 10,000ドルは大きな金額であった。それでも夫は、『きっと素晴らしい思い出になると思うよ。』と答えた。これまでかつてバーブラの音楽に一度も興味を示したことなどなかったのに、だ。

後日バーブラは、彼女も私も『プログラムされた精神状態』に切り替わっていたとき、私がこのコンサートのチケットを買わなかったことに腹を立てていた、と言った。皮肉なことに、結局のところ、私はこのマリブのコンサートに行って、軍服に星がたくさん付いている軍人と性交渉をもち、コンサート後にはバーブラと過ごしたのだった。私は、お忍びでそこへ入り込んでいた。私はその時、以前家族写真を撮影した時に着ていたレースのオフショルダードレスを着ていた。それは夫が私に買ってくれた400ドルのドレスだった。その後、私は彼女をリラックスさせ気分を解きほぐすために別の場所に移動しなければならなかった。そして最終的には性交渉に至った。私は、彼女をリラックスさせるために具体的な言葉を使うように指示されていた。 また別の時には、セラピストが助けてくれることもあった。

バーブラの自宅で催されるコンサートの、非常に高額なチケットを一定枚数販売することができたのなら、その地域が充分にマインド・コントロール下にある、と彼らは判断していた。つまり、マインド・コントロール・プロジェクトの実験の結果の証明というわけである。彼らは、最もコントロールするのが難しい、と感じた人々に招待状を送っていたので、チケットが完売になると勝利を感じたのだった。

バーブラのマリブでのパフォーマンスによって完結する、というマインド・コントロールの実験が存在していたことなど、誰も知る由もなかった。これは、支配者たちが巨額の資金を稼ぐ方法の一つであり、そのすべてはこうした『慈善募金活動』に慎重に隠蔽され、その後細心の注意を払って秘密口座へと注がれた。そして、彼らはコンサートだけでなく、コンサートで作られたビデオによってさらにマインド・コントロール犠牲者たちを閉じ込めていった。パフォーマンス中、バーブラマインド・コントロール・プログラムにちりばめられた歌詞を次々と披露していった。最初に彼女は『ピエロを送り込め』を歌った。それから彼女は、これまでに書かれた最高の曲の一つと出会ったこと、そしてその歌の歌詞が非常に関連性があると感じたのでそれを歌うことに決めたこと、そしてその歌を最初に歌った女性に捧げる、と聴衆に語り掛けた。その曲とは、『Over the Rainbow 虹の彼方に』のことである。

 

ミュージカル映画オズの魔法使い』の劇中歌『虹の彼方に』

(③へ続く)

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