MKウルトラ・マインド・コントロール バーブラ・ストライザンドの場合 ⑦  最終回    ブライス・テイラー

 

ブライス・テイラー

マリブの自宅で行われたコンサートなど、実際のパフォーマンスの時、バーブラはマインドの中で誰かに集中する必要があった。より強くなれるよう、マインド・コントロールによって『プログラムされた中の現実』の誰かを必要とした。そのため、彼女はステージ上で『(私か他の誰かが)彼女の隣に立っている』というふうに錯覚するようプログラムされ、それが彼女のパフォーマンスを強化するのに役立っていた。

私はかつて、ヘンリー(キッシンジャー)が、『我々は、大衆が望んで求めているもの、つまり有名人や派手な出来事を大衆に与えてやるのだ』、と言っているのを耳にしたことがある。彼らが理解できるのはせいぜいそれくらいのことだった。ヘンリーは、民間のほとんどは政府の問題について全く無知であり、自分たちの国の運営方法についての知識を活用できないでいるので、『知っている人たち』に責任を持って物事を運営してもらうことを彼らが心から望んでいることは明らかだ、と言っていた。自分や他のリーダーたちは、それらについて興味がありしかも有能なのだから、自分たちこそが仕事をこなし、意思決定を行い、物事がスムーズに進んでいるか気を配るのは当然のことだ、と。

ハリウッドの有名人たちは、華やかさやドラマを演出したり秘密資金を調達したりするために、常にホワイトハウスに縛り付けられている。しかし、彼らの最も重要な役目とは、実際に舞台裏で起こっていることに国民が注意を向けることなく、コントローラーたちが望む方向に焦点を合わせ続けるよう、気晴らしを提供し続けることなのだ。

私がバーブラの家で彼女の相手をしていた時のことだ。彼女は身を縮め、うずくまり、手を握り締めて怯えた様子で、小さな子供のように私を見上げ、『今夜は歌わなくてもいいでしょう?』と言った。『そう、今夜は歌わなくていいのよ。』と私が答えると、彼女はほっとした様子で子供のような声で『ふぅ』と答えるのだった。

バーブラが、自身の幼い人格に切り替わって子供のように振る舞うのを見るのは怖かったし、彼女に『もう一度粘土で遊ぼう』と言われると、どうしてよいのかわからなかった。彼女の家にはちょうど粘土で遊ぶためのテーブルが置いてあった。大人サイズの、大人のための子供用テーブルだ。当時、彼女の人格は頻繁に切り替わったので、私たちは彼女の中の『子供の人格』を楽しませるために、お茶会を開いたりゲームをしたりした。

バーブラの息子も一緒になって遊ぶことがあった。ある時、彼女はピエロのような格好で空手をやっているような演技をしたり蹴ったりしていた。『ヘイ、ジェイソン』と叫ぶと、息子は走ってきて一緒にベッドに飛び込み二人でじゃれ合い始めるのだった。やがて二人とも寝てしまうと、私は指示通りにその場を離れるのだった。時々、彼女はセラピストにも参加してもらいたくて、『ジャス(ジェイソン)がどれほど面白い子か見に来て』と言った。そして、私たちのうちどちらかがそうするのだった。私たちは全員、他のことを選ぶ能力もなく、その意思すら持ち合わせていなかった。たいてい私たちは彼女が遊んで散らかしたものを片づけてから、彼女にブランケットをかけ、つま先立ちで部屋を後にするのだった。

バーブラについて具体的な事柄を思い出した頃、私はあるセラピストに会うためカウアイ島から飛行機でロサンゼルスに帰ったことがあった。そのセラピストとロサンゼルスのレストランで会ったのだが、バーブラ・ストライサンドについて思い出したことを話し始めると、彼女の顔色がさっと変わっていくのがわかった。後日判明したことなのだが、バーブラは彼女の患者だったのである。その日、私たちは二人ともショックで黙りこんで座っていた。 すべてが何を意味するのか理解していたわけではないのだが、二人とも、愛と導いてくれている聖霊が常に存在していることを知っていた。ただ一つはっきりとしていたことは、バーブラ・ストライサンドマインド・コントロール下に置かれているすべての犠牲者に対する私の愛と同情心が、今この情報を共有することを求めているのだ、ということだけである。私はバーブラのセラピストに、その時自分の知っていることのすべてを話した。そうすれば、彼女はバーブラを一層助けられるようになるからだった。この頃私はすでにカリフォルニアを去っていた。そのようなわけで、バーブラ・ストライサンドマインド・コントロール・プログラム下に留めおくために私が彼らに利用されることはなくなった。(終わり)

 

先月死亡したヘンリー・キッシンジャー。MKウルトラ・マインド・コントロール・プログラムに深く関与してきた当事者の一人である。

 

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