AIDSの常識が根本から覆される、『ドクターファウチとAIDSの物語』  (前編)      

 

アンソニー・ファウチ

2021年5月25日 『Carter Heavy Industries』より

38年以上にもわたる公然たる詐欺。すべてが誤った前提に基づいている20万を超える科学論文。何万時間もの、慈善的な偽のニュース。それらすべてを一体どのようにしたら取り消すことができるでしょうか?  有効なワクチンも治療法も生み出さなかった、5,000億ドル(約65兆円)以上の研究資金についてはどうでしょうか? しかしそれが、この『アンソニー・ファウチとAIDSの物語』なのです。殆どの人々は気づいてもいません。しかしその人物こそが、COVID19でも陣頭指揮を振るっている男、ファウチなのです。

それは、広大なインフラと呼ぶべきものです。 そこには、科学者、大学、非営利団体、政府機関、ジャーナリストらが関わっており、すべてがたった1つの目的のために取り組んでいるのです。アンソニー・ファウチと彼の仲間を儲けさせるためなのです。真実が何であるとか、科学的根拠があるかどうかとか、論理的であるかどうかなどということは関係無いのです。 

これらについての膨大な資料は、いろいろなところで拾い集めることが出来ます。その一つ一つは決して新しいものではありません。しかしそれらすべての情報をリサーチし1つにまとめあげるには、数十時間の時間を費やさなければなりません。あなたがそれをしなくて済むように、ここで私がそれを試みてみたいと思います。 

ファウチの権力基盤となったAIDS

1984年4月23日、米国政府が当時の保健福祉長官であったマーガレット・ヘックラーを介し、『単一のレトロウイルスがAIDSとして知られる無定形の健康状態の推定原因である』と宣言してから40年間、数千億ドルもの米国納税者のお金は、何千人に及ぶHIV/AIDS研究助成対象者に補助金として配られてきました。

このテレビ記者会見が行われた時、マーガレット・ヘックラーの隣に立っていたのはロバート・ガロでした。4月24日、ニューヨークタイムズは、ロバート・ガロのHTLV-IIIを『エイズウイルス』とする記事を掲載し、ロバート・ガロは同日『AIDSテスト』なるものの特許を申請しました。(と同時に、AIDSの他の原因に関するすべての研究は突然停止してしまいます。)

この、公正な査読プロセスを踏んでいない、適切に精査されていない理論に数十億ドルもの納税者のお金を費やすという決定は、たった1人の医学官僚、アンソニー・ファウチによるものでした。

同年1984年11月3日、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長に就任したファウチは、在職期間の初めから、免疫不全の『多因子』仮説を完全に無視します。後天性免疫不全症候群(AIDS)は定義が絶えず変化する無定形疾患であるにも関わらず単一病原体理論以外への助成金を一切承認しなかったのです。

彼は在職期間の初めから、古い病原体、毒素(薬物)の大量摂取、慢性および急性ストレス等、免疫不全に関する『多因子』仮説を無視してきたのです。

そのようにしてファウチは、『HIVはAIDSである』という仮説を推するありとあらゆる研究に資金を提供するという、一大帝国を築き上げていったのです。そしてこれには、致命的な『ART( 抗レトロウイルス(ARV)治療』の臨床試験が含まれていました。

初期のAIDS研究助成金は、フランスのリュック・モンタニエ博士とロバート・ガロ博士がそれぞれ『発見』したと主張したものについての理論的病因を研究するために支給されていきます。モンタニエ博士はそれを『LAVリンパ節腫脹関連ウイルス』と名付け、一方ガロは『HTLV-IIIHumanT細胞リンパ球向性ウイルス-III』と名付けました。一体どちらが発見したかについての論争を収束させるため、1987年米国とフランス両政府は、 ガロとモンタニエが同じものを『共同発見』したとし、その後それは『HIV ヒト免疫不全ウイルス』と呼ばれることになったのです。

ロナルド・レーガン大統領がAIDS研究のための約10億ドルの予算を発表するや、AIDSぼろ儲けビジネスが本格的にスタートします。この時、癌研究からAIDS研究に飛びついた人々の中で最も有名な人物が他でもない、このロバート・ガロでした。 PCRテストの発明者であるケリー・マリス博士は、ちょうどロバート・ガロが新しいキャリアを必要としていた時にタイミングよくそれは彼の手に収まったのだ、と発言しています。(ノーベル賞受賞者マリス博士はCOVID19のためにPCRテストが悪用され始める直前、2019年8月に突然死亡。彼はPCRテストがCOVID19などの病気診断目的に使用されることに対し強硬に反対していました。)

レビ記者会見の直後、不正に『HIVテスト』と後に名付けられることになった抗体テストの特許申請が行われ、ガロの論文は『サイエンス誌』に掲載されます。そのため、誰も彼の研究内容を調査することができなかったのです。 ガロの研究は後に調査されたのですが、それによってウイルス理論の証拠がまったく示されていなかったことが判明したのです。

結局のところ、国立アレルギー感染病研究所(NIAID)やその親組織である国立衛生研究所(NIH)において資金提供された研究の多くは、HIV陽性で実際に病気を呈している人々、また、CD4 T細胞(ヒトの免疫系において必要不可欠な白血球)の数が200未満で理論的にAIDSをもっているとされた病気の症状のない人々における、ARV(抗レトロウィルス)の有効性に焦点が当てられていきます。ちなみに後者は、CDC(疾病管理予防センター)によって勝手に考案され、それがそのまま1993年1月1日AIDSの定義として有効となったのです。その定義は、実際の病気の潜在的な症例を数える『症例監視』のためのもので、AIDSの治療目的のための臨床的証拠として設計されたわけではありませんでした。しかしそれは結果的に病気の症状を明確にはもっていないHIV陽性者たちまでも、この非常に毒性の高い薬物副作用を伴う化学療法へと、猛スピードで導いていくこととなったのです。

ARV(抗レトロウィルス)への危険な飛躍

こうしてファウチは、『テストと治療』に飛びついていきます。1990年代半ばのデイヴィッド・ホー博士の『激しく打て早く打て』(抗レトロウィルス – ARVを使用)理論が主流な研究者の間で信用を失っていたにもかかわらず、このデビッド・ホーの危険な提案により、結果何千人もの病気の症状の無かった陽性者たちがAIDSドラッグの罠に陥り、多くの人が慢性下痢、肝機能障害、腎不全、心臓病に苦しむ結果となっていったのです。周りの警告にもかかわらず、ファウチはこの人体実験に資金を提供していきます。そもそもがまがいものである臨床マーカー(CD4 T細胞数やウイルス負荷テスト)に関係なく、陽性反応が出た人たちに対し直ちに薬を与えていったのです。(2010年3月のワシントンタイムズの記事では、ワシントンD.C.地域で主にアフリカ系アメリカ人を実験するためにファウチが資金提供した研究の1つについてレポートされていました。)

AZT アジドチミジン(DNAターミネーター

1987年、『AIDSとの戦い』はさらに劇的に悪化していきます。 AZTは、動物実験によって癌治療として毒性が強すぎると見なされた毒性化学物質であったにもかかわらず、AIDSの原因とされるウィルスを死滅させるという名目で、症候性および無症候性のHIV患者を治療するために承認されてしまったのです。

医学が狂った方向へ進んでしまった例は、何もこれが初めてではありませんが、この 抗HIV薬『AZTアジドチミジン』は、ストリキニーネヒ素サリドマイド、および塩化水銀と並び、最も深刻な製薬災害と判断されることとなるでしょう。

AZTは、再生細胞のDNA合成をランダムに破壊するように設計された毒、つまりDNAチェーンターミネーターなのです。 そもそもAZTは白血病患者を治療するために開発されたのですが、FDAのテスト結果により、人間に使用するには毒性が強すぎると判断し禁止されたものだったのです。 しかし、1987年にAIDSに対する恐怖が最高潮に達したとき、FDAは、健康でAIDSの兆候を示していなかった人々に対してさえ、この人類が初めて使用する劇薬を承認するよう圧力をかけられます。

AZTは変異原性が高く、遺伝子や細胞を破壊し、ネズミ等の動物実験において癌を引き起こすことが示されていました。それはAIDS患者が免疫のために最も必要とするBリンパ球血液細胞が作られる骨髄を標的とするのです。AZTは、骨髄、腎臓、肝臓、腸、筋肉組織、脳、および中枢神経系をランダムに破壊するのです。 これらは、まさしくAIDSの症状を示すものと同じなのです。

ドイツ系アメリカ人で分子・細胞生物学の教授であるピーター・デュ―ス博士は、AZTそのものがAIDSを引き起こしてしまうのだ、と主張しています。彼の著書『PoisonbyPrescription:AZT Story』の中で、ジャーナリストのジョン・ローリストン氏が、FDAバロウス・ウェルカム社が実施したAZTテストがいかに科学的にずさんで完全に不正であったかを説明しています 。実験中、AZTを服用した患者は貧血になり、嘔吐を伴う白血球数の減少に苦しみ、半数以上が血液の輸血を受けなければなならない事態に陥ったのです。 繰り返しますが、これらはAIDSの症状と全く同じなのです。治療によってAIDS患者と非常によく似た状態を引き起こすため、治療自体に問題があるなどと誰も気づかない、というわけです。

FDAに働きかけた主な活動団体には『ACT UP』と呼ばれるグループがありましたが、この グループは、FDAを揺るがすために世論を扇動させることを目的に静かに組織され大手製薬会社によって管理された『偽の活動家』グループであったと言われています。 つまり、ここでも大して珍しくはない戦術が使われていた、ということです。ファウチは、『FDAの冷たく厳しい態度とは対照的に同性愛者のコミュニティの窮状に耳を傾ける人道的な人間』という自らのイメージを作り上げ、AZTの使用を許可することに同意したのです。

AZT治療の論理には欠陥がありました 。HIVは約1000分の1のT細胞にしか感染しないため、感染した1つの細胞を殺すために999の健康なT細胞を駄目にする必要があったのです。そのため、破壊力は甚大なのです。AZTは非常に高価で、患者1人あたり年間8,000〜1万2,000ドルの費用がかかります。FDAによって許可された規則により、1つのボトルを製造するのにかかるコストがたった5ドルのAZTを、500ドル以上もの高値で販売することを可能にさせているのです。(言うまでもなくそれは納税者によって助成されているのです。)

英国のAZT製造社であるバロウス・ウェルカム社は、この不思議な新薬AZTのお蔭で株価が急上昇していきます。1989年には、 AIDS患者のみならずHIV保持者や免疫細胞数が少ないだけで他の症状がない人を含む、はるかに大きなグループに対しAZTを使用することが発表されるや、 その日、バロウス・ウェルカム社の株式は最高値を更新し、1日で同社の英国の株式市場価値は14億ポンド(約2,200億円)上昇したのです。

薬の使用が許可される前、通常、動物毒性研究と人間の臨床試験を実施する必要があるのですが、 AZTが認可されたときこの動物毒性研究は完了していなかったのです。そして人間の臨床試験に関してと言えば、それ自体AZTの製造社側によって資金提供されたものだったのです。

(後編へ続く)

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