FBIによる『マー・ア・ラーゴ』急襲。一体何が起こっていたのか。 ジョーダン・セイザー

 

ジョーダン・セイザー氏


8月15日ニュースレターより

FBIは、これまでも決して素晴らしい評判を得てきたわけではなかったが、それでも組織内には愛国心を持って働いている善良な男女は存在している。が、明らかに、しかもかなり長期にわたって、この組織の上層部はディープ・ステートのコントロールの下、危険にさらされてきた。ここ数年、いや特にここ数週間の FBI の行動は、この事実を明確に示していると言える。 ますますこの組織は悪化の一途を辿っているのだ。 

米国における公民権と政治組織を対象とした 1960 年代の ※1『COINTELPRO 』プログラムは、 FBI の評判をまず最初に汚したと言ってよいであろう。 このプログラムは 、1971 年まで公に知らされることはなかった。政府は 、1971 年にこのプログラムを終了させた、と言っているのだが、アメリカ市民に対する国内スパイ活動や真実・自由運動への浸透は疑いなく今日まで続いている。

詳細は不明なのだが、FBI の別の国内スパイ プログラムが明らかになったことで、彼らの侵入活動が今日まで続いていることは間違いないとみて良い。 このプログラムは 『PATCON 』と呼ばれているものだが、これは、『右翼過激派』と呼ばれる愛国者グループを追跡するためにFBI が 1991 年に立ち上げたものとされている。 『 PATCON』 の詳細については、2007 年に著者 J.M. バーガー氏によって FOIA (米国情報公開法)要求が提出されるまで公にされることはなかった。バーガー氏は、インターネット上で『 PATCON』 の詳細な記事を書いており、エポックタイムズ は 『PATCON』 について記事を掲載した数少ないメディア の 1 つである。  60 年代の『 COINTELPRO』、そしてこの90 年代の『 PATCON』。それを踏まえれば今日どのような秘密のプログラムが実施されているのか想像するのは容易である。

次に、銃乱射事件についてなのだが、過去数十年間に米国で発生した銃乱射事件のうち、どれだけ多くの事件にFBI 臭さが漂っているか、ということについては今更あまり説明する必要もないだろう。 つまり多くの場合、FBIは銃撃事件が起こる前に銃撃者についての情報をすでに持っている、というわけなのだ。 

最近の出来事に目を向けるならば、2016 年と 2020 年のトランプ大統領の 2 回の選挙を通じ、FBI による汚職は大きな注目を集めてきた。 2016 年、トランプ氏が選挙に勝利し大統領にとどまることを阻止するため、クリントンを中心とするカバルによってFBIが武器化された事実は今では周知の事実である 。FBI が 2021 年 1 月 6 日、あの群集の中に情報提供者等を持っていたことに疑いの余地は無いのだ。そしてこの話は今日まで語り続けられている。

ここ数週間、FBI は 『マー・ア・ラーゴ』を急襲することで、トランプ大統領アメリカ国民に対し、過剰なる標的を設定してきているのだ。 内戦や暴動を扇動しようとしている犯人は、実は彼等自身であることは明白である。

トランプのフロリダの邸宅『マー・ア・ラーゴ』を襲撃するための彼らの口実は、『核に関する文書 のため』ということであった。 しかし彼等はトランプの金庫や夫人のメラニアのパジャマの引き出しの中から何も見つけることはできなかった。何とか面子を保つために苦し紛れの口実を述べたにすぎなかった。 しかしだ。例えその容疑が本当であったとしても、核のコードがジョー・バイデンの古く老朽化した手中にあるよりも、『マー・ア・ラーゴ』のトランプの手にあるほうが安全だ、と私は感じるのだが。

このFBIによる襲撃の翌日、自称トランプの支持者だと名乗るリッキー・シファーなるものがオハイオ州シンシナティの FBI ビルを小火器を手に襲撃し、これを『マー・ア・ラーゴ』襲撃に対する報復だとしたことが伝えられた。 この男の周りにはFBIのハンドラーが確実に存在している、と私は確信している。  彼らは、心理作戦キャンペーンでこのようなパッツィ(オズワルドのような)をいつも使用するからだ。

リッキー・シファーは、事件直前に※2『Truth Social』に暴力的なレトリックを投稿し、『FBIをすぐに殺せ!』等と発言していた。私が推測するまでもなく、これはMAGA(トランプキャンペーンのMake America Great Againこと)の印象を悪くし、『Truth Social』をネットから追い出そうと設計した極めて古典的な工作なのだ。『  マー・ア・ラーゴ』襲撃と FBI ビルへの攻撃のわずか 1 週間前の 8 月 1 日に、彼が『 Truth Social 』アカウントを開始したばかりであったという事実に注意してほしい。 

ここ数日間で、アリゾナ州フェニックスにおいて『武装したトランプ支持者』という事件も発生していた。 同様の詳細、つまりFBIの建物の外で抗議する『武装したトランプ支持者』という内容である。なんというお粗末な心理作戦なのだろうか。 38度のアリゾナの猛暑の中、全員がマスクを着用していたのには苦笑するのみだ。 何故顔を隠す必要などあるのか?と言いたい。

そして、おそらくこの一連の動きの中で最も明らかなデタラメな部分は、FBI と国土安全保障省が昨日、FBI 本部に放射性の爆弾を仕掛けたという脅迫電話を受け取ったとし、また『 マー・ア・ラーゴ 』家宅捜査の後、全米で『内戦』を求める声が相次いでいる、等と主張する内容の速報を発表したことである。

求める声が相次ぐなどと言っているがそれは一体誰によってなのだろうか? 彼ら自身の情報提供者によってではないのか? この国でなんらかの市民レベルの緊張が発生したとしたら、それはFBIによって助長されたのだと断言することが出来る。

現時点では、FBI をトップダウンで、特に上層部を完全に見直す必要があると言っても過言ではない。 腐敗したすべての FBI 捜査官を根絶し、闇の計画のために FBI に挿入されたすべての CIA、CCP(中国共産党)、およびモサドの根っこを根絶する必要がある。 実際、FBI を完全に解体させ、捜査活動を保安官、警察、連邦保安官、国防情報局等に任せることは可能なのだろうか? それについての答えを私はもっていないが、この国に変化が必要であることは明らかである。さもなければ、『ニューワールドオーダー』の取り巻きたちは、腐敗の触手を社会に深く浸透させ、連邦捜査局(FBI)を使って正直で罪のないアメリカ国民に嫌がらせを続けるだけであろうから。

 

※1COINTELPRO(「CounterIntelligence Program防諜プログラム」の略)とは、1956年から1971年の間、FBIによって実施された一連の秘密プロジェクトのことを指す。このプロジェクトは、アメリカ国内の政治組織を監視し、その組織に潜入し、組織の信用を失墜・混乱させることを目的としていた。 これは、諜報機関や政権が反対派を沈黙させ鎮圧するために使用される、非常に古典的な戦術である。 

※2Truth Socialとは、政治的イデオロギーによって差別されることのない、オープンで自由で正直なグローバルな会話を促進する、アメリカの「ビッグテント」ソーシャルメディアプラットフォームである。

 

関連記事

divinelight.hatenablog.com

divinelight.hatenablog.com